MacでWin ♪ VMware Fusion2導入

さて、先日ワタシがモバイル&2ndマシンをMacBook Pro-MB134に代換えした大きな理由のひとつがVMware Fusion2導入です。当事務所でのデザイン制作業務の主たるマシンはMacたちですが、Web制作にはWinマシンが絶対必要です。しかも、いろんな環境が。4台のWindows PCをぐちゃぐちゃ起動したりして使っていますが、ちょっと疲れる。大型マシンもあるので、ちょっとウルサイ。代換えも検討したケド、不人気のVistaマシン導入はちょっと気が引ける・・・
そんなあなた、MacでWindowsですよっ!(笑)イマサラなんですケドね。

 
VM ware_Fusion2

MacのCPUがIntelになり、OSも10.5 Leopardになり、Boot Campで各Windows OSが利用できるようになりました。でも、イチイチ再起動が必要なBoot Campなんてイヤ!と傍観してきましたが、仮想マシン構築ソフトのVMware Fusionがバージョン2となり、Mac OSのなかでほとんどネイティブなWindows OSが簡単に使えるようになった!?しかもマシンのスペックやHDD、メモリなどの許す限りいくつでもOSが入る!?

 

つまり、Macで作業していて必要になった時そのままのスクリーン上で、シュルっとVISTAを実行、シュルっとXPを実行できちゃうんだゾ、とのこと。すべてのコマンドや設定もWindowsと同じ操作が可能だゾ、とのこと。ただ、チップや機器的な要素が適合しない一部のゲームなどで実行出来ないものがあるから注意しろ、とのこと。
やりましょう!
VM仮想化、やりますとも!
イヤ、やらせてください!!

しかし、実行できるOSの幅がスゴイです!WinならMS-DOS 6.xや95 SP1から98、Me、2000、XP、Vistaはもちろんのこと2000 ServerからServer 2008などまで需要のあるほぼ全てが動かせます。そして特筆なのは、Red HatやEnterprise、SUSEなどのLinux、Solaris、FreeBSD、Novellまで各32Bitおよび64Bitが実行可能なことです!!
各OS間でコピー & ペーストなどシームレスにやり取りが行えるほか、やっかいな特定OSのみ対応のオンラインサービスを利用・検証できることなど、我々Web制作者には限りない福音が有るのではないでしょうか!

ウェーン・・・お願いです、それをやらせてください!!!

というわけで、MacBook Pro-MB134ちゃんをお迎えしたので、早速に各インストールと設定をしてみました。能書きはともかく、まず必要な環境を整えることが先決です。
当然、最初はMB134ちゃんにVMware Fusion2をインストール。あっけなく完了。
続いて新規購入したOS、Windows Vista Home Premiumを仮想マシンとしてインストール。このVistaですが、Ultimateを検討したけどどうせ不人気OSだし、もうすぐ新OS発表の予定みたいだし、一般ユーザはほぼこれだ、ということでHome Premiumを導入。

 

bookpro02.jpgというわけでVistaを起動して初期設定を終えるまで45分程度。おー、MacがVistaではないか!(笑)Vistaって悪評判のワリには結構サクサク動くのね・・・。もっとも、本家Win PCより早くて安定は当然か。なんたってMacノートの最高峰。PCノートに敵は無いゾー(^O^)!

 

続いて手持ちのXP Pro SP2製品版をインストール。こちらも初期設定を終えるまで40分程度。おー、MacがXPではないか!シツコイ?(笑)PCで見るより数段キレイな画面ですが、例の草原のデスクトップイメージのボケ具合が気になる・・・と思いきゃPCでも元々ボケてたっけか。

そして、VistaとXPを同時に立ち上げてみる・・・おー、MacとVistaとXPが同時に!・・・ あまり使えネー・・・3つのOS同時のネット接続では通信環境の干渉とかでブラウザの表示スピードがウネウネに・・・ローカルな作業は大丈夫なようですが、これは何かの設定で解決できるかも知れませんがちょっと保留に。あ、Mac + 1の2つのOSでのネット同時接続は大丈夫ですので念のため。

 

fusion01.jpg

各OSの実行表示モードですが、
まず一つめ、Macウインド上に別ウィンドとして開く「シングルモード」があります。

左画像はフツーのMac画面上にVistaを開いています。

 

fusion02.jpg

二つめ、Macウインドを見えなくして全面に表示する「フルスクリーンモード」。

左画像はMacの画面いっぱいにVistaを開いています。

 

fusion03.jpg

コチラはMac画面上にXP Pro。

 

fusion04.jpg

コレはMac画面いっぱいのXP Pro。

 

このほか、別OSのアプリケーションだけをMacウインド上に表示する「ユニティモード」もあり、3つの表示モードに対応しています。もちろん右にMac左にWinなんていうマルチディスプレイも可能で、ワタシも業務ではEizo 24インチにつないでいます。

とにかく、再起動無しでOS切り替えが出来るのがサイコーでっす!!ネイティブのPCとも操作性を比較してみましたが、こっちのMac仮想Winのほうが快適♪ 当事務所のPCはPentium-3GやXeon-2G DualのCPUなので、Core2DuoのMacBook Proに軍配が上がるのは当然かも知れませんがとにかく無音静音・静かで早い!
業務にプレゼンに、色々と重宝な強力モバイルとなり大マンゾク(^O^)
これからは、PCの起動回数がますます減りそうです。

その後とりあえず、IE6、7やFireFox、Google Chrome、その他Windowsでのブラウザ確認から使い始めました。手持ちのWindows2000やMEも入れようかと思ったケド、意味無い気がして入れてません。次はLinuxを入れようと思い、どのバージョンにするか思案中です。Mac10.5サーバーも対応調整中とのことで、これも注目しています。

以上、VMware Fusion2の1stレビューでした。今後、発見などありましたらご報告いたします!
続いて駄文を少し・・・

Web制作者・デザイナにとって、現在ではこのMac + VMware Fusionは最強・便利なマシン環境と言えそうです。場合によってはプログラマ、VideoクリエイターやDTMの方まで有用な環境となるでしょう。
2000〜2002年頃まで、プロのWebデザイン現場ではMac + OS9という環境がほとんどでした。これがドンドン変化して2、3年前なら制作現場の8割近くがWin PC環境となりましたが、Intal Mac登場とともにまた変化が。
紙面「Webデザイニング」の先月号で毎年恒例のWebデザイナー白書2008によると、去年から変化が起こり今年の制作メイン環境のうちMac + OS Xが35%へ増加とのこと。同紙面のMac特設調査を見ても、Macへ戻った派のほか複数OSが走るという理由からWebデザイン現場でMac環境が返り咲いているようです。ワタシもウレシイ限り(^O^)

当事務所もようやくMac Intel 化を進めておりますが、ご同業の皆さんも既に?・・・